リフォームで無垢材を使うメリットは?無垢材の特徴やデメリットも解説

公開日:2023/01/15  


無垢材というと床や家具に使われているので、聞いたり目にしたりしている方が多いですが、具体的に無垢材とはどんなものか?と言われると、説明できないのではないでしょうか。リフォームを検討している方で、無垢材が気になっているけれど、どんなメリットやデメリットがあるか分からない方もいるでしょう。今回は無垢材についてご紹介します。

無垢材とは?

聞いたことはあるけれど、無垢材がどんなものか知らないことは多いでしょう。どんなものなのか解説します。

無垢材とはどんなものか

無垢材は、天然の木材から切り出された1枚の板のことです。スギ、ヒノキ、オーク、パインなどの木から切り出されます。丸太の状態から、木目を見て使用サイズの板に切り出します。水分を多く含んでいるので乾燥させてから利用します。無垢材は塗装をしない状態だと、水や汚れが染みこんでいってしまい使い勝手がよくありません。

そのため、木の表面にオイル、ウレタンなどで塗装をして使うのが一般的です。オイルで塗装する場合は定期的に塗り直しが必要になってきますが、木の質感を楽しむことができます。ウレタンで塗装する場合は、表面に膜が張られるので木の質感は感じにくくなる半面、水に強くなります。塗装は好みや使用用途で選ぶとよいでしょう。

無垢材と集成材

住宅や家具に利用される木材は無垢材、集成材におおまかに分けられます。

集成材は細かな材木を接着剤で貼り合わせて製造されます。集成材は貼り合わせによってサイズ、強度などを調整できるのがメリット。また、集成材は表面に無垢材や化粧シートなどを貼って、見えない中には見た目の悪い木材を入れこんで作ることができるので、低コストで提供が可能となっています。

無垢材は、1枚の板なので板によって木目、色味などひとつひとつ違った表情を楽しめますが、その分コストが高くなります。

リフォームで無垢材を取り入れるメリット・デメリット

無垢材を利用するメリットとデメリットについて解説します。リフォームで使用を検討している方はぜひチェックしてみてください。

無垢材のメリット

・柔らかさやぬくもりが感じられる

無垢代をフローリングに使用すると、木の香りや触感を楽しむことができます。夏はサラッと、冬は冷えを感じにくいです。裸足で歩くことが多い方に無垢材はおすすめです。

・経年により深みを楽しめる

無垢材は、使いはじめは薄い色、時が経過すると深みが増してつやつやした飴色に変化します。経年で劣化する集成材と違って、無垢材は美しく育つ楽しみがあります。

・湿度調整してくれる

無垢材は、水分を吸収したり放出したりするので、内装に無垢材を使うと適度に調湿してくれます。フローリングは空気に触れる面積が大きく、無垢材を使用すれば快適な住環境が得られます。

無垢材のデメリット

・シミになりやすい

無垢材は水や油汚れをそのままにしておくとシミになりやすいです。水回りで使うには小まめに掃除やふき取りが必要です。

・傷、へこみがつきやすい

無垢材はやわらかいため傷やへこみがつきやすいです。濃い色の無垢材は、傷になると白っぽくなり少々目立つこともあります。

・集成材より高価

集成材は状態の悪い木も内側に利用するなどして、低価格で量産できます。無垢材のほうが割高になります。無垢をリフォームで使う場合は、リビングなどのよく使う場所、見える場所に使って、あまり目に入らない場所は集成材を使うなど工夫することで費用を抑えましょう。

無垢材を長持ちさせたいなら適切なお手入れが必要!

無垢材は定期的にお手入れが必要です。どのようなお手入れが必要か解説します。

ウレタン塗装

ウレタン塗装の場合は、定期的なお手入れは不要です。掃除機や雑巾がけで掃除をします。

オイル、みつろうなどの浸透系塗装

浸透系の塗装は定期的な塗装が必要になってきます。半年から年一回ほどで再塗装が必要です。汚れを取り除いたらオイルを塗り直します。普段のお手入れは、基本的に乾拭きで行い、水拭きをする場合は水分が残らないよう乾拭きで仕上げましょう。また、無垢材はやすりがけすることで傷を目立たなくできます。ウレタン塗装の場合はやすりがけができませんが、浸透系塗装の場合はやすりがけをすることで擦り傷を目立たなくできるのがメリットです。

へこんだ部分は、濡れタオルを置いてアイロンをあてるとへこみを目立たなくすることもできます。ただ、無垢材はやわらかいので傷がつきやすいです。ある程度の傷は味や風合いとして楽しめる方が無垢材を利用するのに向いているでしょう。傷やシミがつくのが嫌な人は、水や汚れがつきやすいところに無垢材を使わない、もしくはウレタン塗装にすることをおすすめします。

まとめ

無垢材は自然の風合いを活かし、集成材にはない味を楽しむことができる素材です。触感がよく調湿機能もあるので利用すれば、おしゃれで機能性の高い快適な部屋を作ることができるでしょう。メリットもたくさんある一方、傷がつきやすい、水や汚れに弱いといったデメリットがあります。しかし無垢材はしっかりメンテナンスできれば、経年とともに味のある風合いを楽しむことができ、無垢材が美しく育つ魅力を堪能できるでしょう。リフォームで使用する場合は、リビングのフローリングに使うなど、使う個所を限定すると、コストも抑えつつ無垢材を住宅に利用できます。

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