リフォームの優先順位とは?どこから始めるべきか解説!

公開日:2023/12/15   最終更新日:2023/11/28


リフォームに取り組む際、何から始めるべきか悩む方は多いでしょう。リフォーム会社に依頼する前に、どの部分から手をつけるのがいいのか把握しておくことが大切です。優先順位を間違うと、快適に過ごせなくなる可能性もあるため、よく覚えておきましょう。この記事では、リフォームの優先順位について解説しているので参考にしてください。

リフォーム場所は意外と多い

外観の美観を保つためには、外壁や屋根の補修が必要であり、快適な生活空間を保つためにはリビングやキッチン、浴室といった内部のリフォームも重要です。住宅リフォームにおいて、改修の対象となる場所は多岐にわたります。屋根や外壁、玄関などの外観から、リビング、ダイニング、水まわり、床や基礎部分の補修まで、さまざまな場所をリフォーム対象として検討すべきです。

長期間同じ住宅に住んでいることで、劣化や傷みが目立つ場所が増えていき、はじめてリフォームの必要性を感じることになるでしょう。しかし、目に付いた場所だけリフォームすれば解決するわけではありません。日常の生活で気付きにくい場合が多いですが、住まいの経年劣化は、さまざまな場所において、確実に進行しています。

したがって、住宅中におけるリフォーム対象外の設備や構造というものは、ないと言っていいでしょう。リフォームを検討するうえでのポイントは、これらの対象に対して優先順位を付けることです。優先順位をつけることで、予算や手間を最適化し、住まいの状態を維持・向上させることが可能です。みずからの住環境における優先事項を明確にし、計画的なリフォームを進めましょう。

リフォームの優先順位を決めるメリット

家のリフォームにおいて、優先順位を決めることには、さまざまなメリットがあります。

依頼しやすい

リフォームの際、優先順位を事前に決めておくと、リフォームの相談が具体的になり、希望を伝えやすくなります。自分の家で何を改修したいのか、生活の中でどこを改善したいのか、見た目を変える場合は、どのような外装に仕上げたいかなどを考えておくことが重要です。リフォーム会社から適切なアドバイスを得られ、理想のリフォームに近づけるでしょう。

計画しやすい

優先順位を決めることで、具体的なリフォームの場所を絞り込むことができ、費用を準備しやすくなります。リフォーム会社との相談の中で、優先順位がつけられない場合、リフォームする場所が増えて予算オーバーすることは多いです。優先順位を決めていれば、あれもこれも実現したいと考えないため、取捨選択が楽になります。自分の中でもっともリフォームしたい場所を決めておくことで、同じ予算内でも、効果的なリフォームが実現するでしょう。

リフォームの優先順位の決め方

リフォームする場所の優先順位を決める方法はさまざまですが、いくつかポイントとなる考え方があります。

設備の傷み方

建物や設備の傷み方を基準にする方法です。建築してからある程度の期間が過ぎると、屋根や柱、基礎部分が劣化し、住宅に求められる耐久性が低くなります。これらの部分は見えにくく、劣化の程度が一目で分かりにくいのが難点ですが、耐震診断などの住宅診断を利用すると、どの部分がどれだけ傷んでいるかを把握できます。

家族の安心、安全を守る耐震性や耐風性の確保のためには、傷んでいると思われる部位を検査し、優先的に修繕することが必要です。

生活の支障度

日常生活において支障が出ている場所から、順にリフォームしていくのも効果があります。外壁のヒビ、屋根の雨漏り、床のきしみ、玄関の建てつけの悪さ、風呂やキッチンの汚れなど、目に見えて影響が出ている場所から始めると、目の前にある問題が解決され、効果を実感しやすいでしょう。

また、家庭ごとに優先順位が異なるため、使用する頻度を参考に決めることも重要です。たとえば、よく料理をする家庭ならキッチンを、来客が多い家庭ならリビングなどの優先順位を上げてリフォームすることが大事です。リフォーム計画を立てる際には、自分の家庭の状況や、ニーズに合わせて優先順位を決めましょう。

内側よりも外側

雨や風、ほこりや汚れなど、建物に大きな影響をもたらすのは、主に外部からの要因です。劣化しやすい外側から始めることで、重要な内部に影響がおよぶことを防げるでしょう。リフォームを考えるときは、まず外側に問題がないか確認し、しっかり修繕してから内部へと順に進めることで、結果的に内部も守られる可能性が高まります。内部よりも外部の優先順位を高めることが、リフォームする際には重要です。

まとめ

住宅において、リフォーム対象外である場所はないと言っていいほど少ないものです。したがって、リフォーム計画を立てる際、優先順位を決めることが鍵です。設備が傷ついている場所や、生活の支障が大きい場所、内側よりも外側の優先順位を高めることで、より効果的なリフォームが実現します。家庭ごとに異なる優先事項を考慮し、専門家のアドバイスを得ながら、理想の住まいづくりに近づけるよう検討してみてください。

リフォーム会社を選ぶ際には、まずリフォームの優先順位をつけることを考えましょう。適切にリフォームして、快適な住まいを目指してみてください。

おすすめ関連記事

検索

【NEW】新着情報

家はまるで生き物のように年月とともに変化し、私たちの生活に合わせて成長します。しかし、その変化には注意が必要です。家の寿命を延ばし、快適な住まいを保つためには、建築年数に応じた適切なリフォー

続きを読む

家のリフォーム計画を考える際、土間の魅力に惹かれる人は多いでしょう。土間は日本の伝統的な要素であり、屋内でも土足で歩けるスペースになります。本記事では、土間の魅力やリフォームにおけるメリット

続きを読む

キッチンリフォームにおいて、新たな魅力を加えるひとつのアイデアにパントリーの設置があります。本記事では、パントリーの魅力とメリットについて紹介します。パントリーは食品の整理やストック管理にも

続きを読む

階段のリフォーム費用には、さまざまな要因が影響します。階段の材料やデザイン、大きさ、および付随する工事です。本記事では、異なる施工内容に基づく一般的な費用の相場を検討し、階段のリフォームプロ

続きを読む

リフォームに取り組む際、何から始めるべきか悩む方は多いでしょう。リフォーム会社に依頼する前に、どの部分から手をつけるのがいいのか把握しておくことが大切です。優先順位を間違うと、快適に過ごせな

続きを読む

マンションのリフォームは可能ですが、注意点がいくつかあります。このコラムでは、リフォームの費用や許可、注意点についてくわしく解説します。マンションの構造や管理規約によって制約があるため、事前

続きを読む

住宅の老朽化やデザインの陳腐化は、家の価値を下げる要因となります。このコラムでは、リフォームすべき適切な築年数とそのおすすめの時期について探ります。新築から何年後がベストなのか、リフォームが

続きを読む

「家のイメージをガラッと変えたい」「壁紙のデザインって変えられるのかな?」などと思っている人はいませんか?住居の中で大きな面積を占めているのが壁紙です。よく目につく部分のため、壁紙をリフォー

続きを読む

畳は日本人にとって最もなじみ深い床材です。い草の香りは心を落ち着かせ、リラックス効果をもたらしてくれます。しかし畳はフローリングと違って、定期的に張り替えのリフォームをしなければいけないので

続きを読む

「家が古くなってきたので、住みやすいように変えたい」と思ったときに考えられる方法が、リノベーションとリフォームです。しかし、住宅工事をした経験がないと、2つの違いがよくわからないかもしれませ

続きを読む