築何年でリフォームするべき?年数別や場所別でのタイミングを解説!

公開日:2024/04/15   最終更新日:2023/11/28


家はまるで生き物のように年月とともに変化し、私たちの生活に合わせて成長します。しかし、その変化には注意が必要です。家の寿命を延ばし、快適な住まいを保つためには、建築年数に応じた適切なリフォームが欠かせません。本記事では、家の築年数ごとに推奨されるリフォームの内容について詳しく解説します。

建築年数別リフォームガイド

建築年数別のリフォームを解説します。ぜひ参考にしてください。

新築から5年

この期間は、家の慣らし運転ともいえます。小さな亀裂の修正や塗装のタッチアップ、ドアの調整など、建物が落ち着くまでの細かな調整が中心です。また、定期的な清掃と点検をおこない、初期の問題を早期に発見し対処することが大切です。

築5〜10年

この時期になると、家のメンテナンスはより具体的な形を取り始めます。シロアリの予防処置や、床材の摩耗による張り替えが必要になることがあります。とくにキッチンやバスルームなど、水を多用する場所の床は注意が必要です。また、外壁のクラックや色褪せにも目を向け、必要に応じて塗り替えをおこないます。

築10〜15年

この頃には、家の外観を保つための外壁や屋根の塗り替えが必要になります。これは美観を保つだけでなく、建物を水漏れや虫害から守るためにも重要です。水回りの設備も老朽化が進むため、配管の点検や、蛇口の交換などが必要になります。

築15〜20年

この時期には、より大規模なリフォームが必要になります。システムキッチンやバスルームの全面的な改装を検討するよいタイミングです。これらのスペースは日常生活に直結するため、機能的な面だけでなく、デザインの面でも快適性を高められます。

築20〜30年

この年数を迎えると、家全体の老朽化が顕著になり、電気配線の更新、断熱材の追加や交換、さらには構造的な補強が必要になります。大掛かりなリフォームをすると、家の寿命を大幅に延ばせるため、長期的な視点で計画を立てることが重要です。また、エネルギー効率の向上を目的としたリフォームもこのタイミングで考えるとよいでしょう。

リフォームのタイミングとオススメリフォームの詳細

場所別のリフォームタイミングを紹介します。ぜひ参考にしてください。

水回りのリフォーム

キッチンやバスルーム、トイレは家の中でもとくに使用頻度が高く、機能的な老朽化が進みやすいスペースです。レンジフードや食洗機などのキッチンアプライアンスは、約10年を目安に最新のものに交換することで、エネルギー効率の改善と機能性の向上が期待できます。システムキッチンの場合、約20年が交換の目安ですが、使用状況によってはそれより早くリフォームが必要になります。

浴室リフォーム

浴室は約20年がリフォームの目安ですが、ここでのリフォームはたんに古くなった設備の交換だけでなく、防水性の向上やバリアフリー化など、安全性と快適性を高めるための改善を含みます。また、洗面化粧台も同じく約20年での更新を考えるとよいでしょう。

内装リフォーム

壁紙やフローリングの張り替えは、約15年を目安におこなうと新鮮な空間を保てます。内装の更新は、見た目の美しさを保つだけでなく、室内の空気質を改善する効果もあります。とくに壁紙は、汚れや日焼け、経年による劣化が目立ちやすいため、定期的なリフォームが推奨されます。

外壁と屋根のリフォーム

外壁や屋根は、家を外的要因から守る重要な役割を果たしています。約10年ごとの塗り替えは、美観を保つだけでなく、建物を保護するためにも必要です。塗り替えによって防水性や断熱性を向上させ、エネルギー効率のよい家にすることが可能です。また、このタイミングで外壁のひび割れや屋根の破損などの点検も同時におこない、必要に応じて修理をすることが大切です。

リフォームは計画的におこなうことが重要です。とくに大規模なリフォームの場合、予算の確保や業者の選定、工事のスケジュールなど、事前の準備が必要になります。また、最新の住宅技術や素材を取り入れることで、長期的にみてコストを抑えられます。リフォームはたんに古いものを新しくするだけでなく、住まいの価値を高め、住み心地を向上させるための投資と考えるべきです。

リフォーム計画のアドバイス

リフォーム計画を立てる際には、まず家全体の点検をおこない、どの部分が最も改修を必要としているかを把握することが大切です。この評価をもとに、優先順位を決め、予算内で最も効果的なリフォームを選択します。たとえば、断熱性を高めることで冬の暖房費を削減できる場合、コスト削減につながるため、優先しておこなう価値があります。

また、リフォームの際には、将来のライフスタイルの変化も考慮に入れるべきです。たとえば、子供の成長や高齢者の介護が必要になる可能性を見越して、バリアフリー化や間取りの変更をおこなうことも検討するとよいでしょう。専門のリフォーム会社に依頼する際は、複数の業者から見積もりを取り、提案内容を比較検討します。また、過去の施工例や口コミ、アフターサービスの質もチェックし、信頼できるパートナーを選ぶことが成功の鍵です。

さらに、リフォームにはさまざまな補助金やローン制度が用意されています。自治体の補助金やエコリフォームに関する国の支援制度を利用することで費用を抑えられるため、事前に情報を集めておくことをおすすめします。

まとめ

家は私たちの大切な居場所です。その居場所を長く保つためには、築年数に応じた適切なリフォームが必要です。本記事が、あなたの家を長持ちさせるためのリフォーム計画に役立つことを願っています。リフォームは家だけでなく、そこでの生活をも新たにする機会です。適切なタイミングで、賢くリフォームをおこないましょう。

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